英語教育

【親の視点から英語教育を考える】英語教育改革とは?

こんにちは、よっさんです。

今回は2020年に始まった英語教育改革に関して記事にしてみました。

英語教育改革と聞いて

保護者

英語教育改革!?いつの間に始まってたん??

それから実際に何が変わったん??

そんな疑問を持つ方もいるかもしれません。

正直私も今回ブログにするまで詳しいことは知りませんでした。

でも保護者の方は知っておいた方が良い情報かと思います。

Yossan

分かりやすく解説するので、一緒に情報を共有しましょう!

今回の記事では

  • 英語教育改革って何?
  • 新学習指導要領(外国語)のポイント
  • 英語教育改革に対しての期待と不安
  • 親としてできること

これらについてまとめました。

私は英語教育者ではありませんので、一親としての個人的な意見を述べています。

ただこの春から小学生となる娘がいるもので、知識として英語教育がどうなっているのかが知りたくなりました。

今回の記事が高校生以下のお子さんがいらっしゃる方の参考になれば幸いです。

それでは続きもどうぞご覧ください。

英語教育改革とは?

英語教育改革の概要

日本では2020年から大きな教育改革を行っています。

改革の中心が新指導要領に基づく学校教育改革大学入試改革となります。

この新学習指導要領における三つの柱が「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力」「学びに向かう力、人間性など」となっています。

(参照:文部科学省HP

そして学校教育改革において特に重要な変更があったのが英語教育改革です。

英語教育改革の背景は以下の通り。

  • グローバル化に伴い国際共通語である英語力の向上がより重要となった
  • アジアトップの英語力を目指すべきとの考え
  • 以前の英語教育ではコミュニケーション能力の育成に課題があった

それに伴い平成29年、30年に改定された新学習指導要領に教育目標や具体的な指導内容が示されています。

英語教育改革における目標
  • 小中高の各学校段階でで円滑に学びを連結させる
  • 「英語を使って何をできるようになるか」という視点から4技能の具体的指標をクリアする

(参照:文部科学省HP

これまでの英語教育では小学校から中学校、中学校から高校に上がる過程で学習成果がうまく連動できなかったという課題がありました。

一貫した英語教育として連結させるというのが目標の一つです。

また「英語で何をできるようになるか」は以前記事にした英語日記BOYでも「英語 × ○○」が大切と書かれていました。

具体的な指標も各学校段階でこれまで以上に高いレベルが設定されています。

そして国としてはアジアトップの英語力を目標に掲げています。

Yossan

それって結構ハードル高いんじゃ??

EF EPIという世界の英語力を判定する指数では、日本は世界100か国中55位、アジア24か国中9位という順位となっています。

参照:世界最大の英語能力指数ランキング

シンガポールがアジアトップの10位、お隣りの韓国が32位、中国が38位となっています。

現状では確かに厳しそうです。

しかし国際競争において英語力が国の課題である以上、高い目標設定は英語教育改革に力を注ぐという意思の表れでしょう。

英語改革のスケジュールは?

英語改革のスケジュールは以下のように進んでいます。

小学校2018年~ 移行期間
2020年~ 全面実施
中学校2018年~ 移行期間
2021年~ 全面実施
高校2019年~ 移行期間
2022年~ 全面実施

すでに小学校は2020年度から新指導要領が全面実施されています。

そして2021年に中学校で、2022年に高校でそれぞれ全面実施という流れになっています。

実際に対象となるお子さんがいらっしゃらないご家庭だとご存じなかったかもしれませんね。

これから新学習指導要領の基準となる教育を受ける場合はひとまず今後の予定はチェックしておきたいところです。

参照:新しい学習指導要領の考え方

大学入試にも影響??

2020年の教育改革では大学入試も大きな変化があります。

まず従来のセンター試験が「大学入学共通テスト」という名称に変わります。

また当初の予定では「記述式問題」の導入英語4技能の評価を「民間資格や検定試験」を活用するという項目もありました。

民間資格や検定試験とはつまり英検やTOEFLを活用するという案です。

しかしこれらに関しては、様々な理由から2019年段階で延期が決まっています。

(参照:大学入試改革の現状について

Yossan

あくまで「延期」のようです。

今後の動向は要チェックですね!

新学習指導要領のポイント(外国語)

新学習指導要領では英語は「外国語」と書かれています。

新学習指導要領では以前は不足していた「聞く」「話す」といったコミュニケーション能力を重視しています。

そして高校卒業時点では4技能5領域の総合的な英語力の習得を目指します。

※4技能とは「聞くこと」「読むこと」「話すこと」「書くこと」ですが、「話すこと」が「やり取り」と「発表」の2つに分かれているので5領域となっています。

ここで各学校段階での主なポイントを下記の表にまとめました。

主なポイント
小学校3,4年生・外国語活動
・年間35時間
・2技能3領域
・楽しみながら学び英語に慣れる
小学校5,6年生・外国語(教科)
・成績がつく
・年間70時間
・4技能5領域(読み書き追加)
・目標単語数600~700語
中学校・授業は英語で行う
・対話を重視
・目標単語数1600~1800語
高校・授業は英語で行う
・5領域の総合的な学習
・ディベートなどで発信力を高める
・目標単語数1800~2500語
参照:新学習指導要領全面実施に向けた 小学校外国語に関する取組について 

ちなみに小学校では2011年から5,6年生の「外国語活動」は始まっていました。

新学習指導要領ではこの活動が前倒しされて3,4年生から「外国語活動」が始まります。

そして5,6年生は教科として「外国語」が導入されて成績もつく形となりました。

小学校中学年においては「聞くこと」「話す事(やり取り、発表」の2技能3領域が中心となっており、高学年からは4技能5領域になります。

また目標単語数は小学校から高校卒業までで4000~5000語程度となっています。

Yossan

以前は3000語程度。

1000から2000語も目標単語数が増えてるんですね!

また単語以外にも小中高を通して学習到達目標が設定されています。

会話や発表などを行いながら、自分の考えなどが適切に伝えられることも目標です。

そして最終的には4技能5領域の総合的な英語力の習得を目指します。

知識を詰め込むのではなく、自分の頭で考え発信できる力をつけることを目標としているようですね!

小学生の子を持つ親として思うこと

期待と不安

これから小学生となる娘を持つ親として、今回の英語改革は大学入試まで直接関係していきます(娘が大学を目指すかどうかは置いときます)。

正直この改革には期待と不安の2つの側面があります。

期待すること
  • 従来の英語教育における問題点の解消
  • コミュニケーション能力重視の学習
  • 英語で発信する習慣がつき、話すことに抵抗が無くなる
  • 英語を将来に活かせるだけの技能の習得
  • 英語が好きになる

自分自身は読み書き中心の学校教育を経験してきました。

残念ながら私は自分の考えを自由に伝えるだけの英語力は持っていません

だからこそ、今回の英語教育改革で「聞くこと」「話すこと」が重視されるというのは良いことだと感じています。

最初は上手くいかないことが多いと思いますが、ぜひ文科省や現場の先生たちの頑張りで良い学習環境を整備していただきたいと期待しています。

とはいっても不安点はあります。

いくつか考えてみました。

  • 人材や教材などの教育体制が整備できるのか?
  • スピーキング重視と言っても、結局受験対策の教育にならないか?
  • 中学校・高校で英語のみの授業は成り立つのか

一番の懸念は教育体制ですね。

特に小学校の学級担任の先生では「英語が専門でない又は得意ではない」可能性もあります。

英語専科の先生ALT(Assistant Language Teacher)も配置されるとの事ですが、その数も足りるのかどうかは分かりません

指導したい内容が良い方向に変わっても、それを成立させるだけの学習環境がないと意味がありません。

学校ごとや先生によって格差も出そうですしね。

大きな課題ではないでしょうか。

また受験英語教育からの脱却が言われていますが、実際には受験が無くなる訳ではありません

合否をつける以上、受験のためのスピーキング学習が中心になる可能性もあります。

本来の目的である「英語を使って何をできるようになるか」という点からブレないで欲しいですね!

あとは中高での英語のみの授業について。

  • ついていけない子が出た場合にどうするのか?
  • 先生の負担が増える??

こういった課題も考えられるので、一筋縄ではいかない様に思います。

この他にも不安点を挙げればきりがないですが、一つ一つの課題をクリアしてより良い英語教育を目指して欲しいですね。

Yossan

新たな英語教育に期待しましょう!

親としてできること

学校の英語教育に関して期待や不安はありますが、子供の教育は学校だけで行うものではないと考えています。

英語教育をどのように考えているかは、各家庭でも大きく異なると思います。

私はできれば子供たちには英語が話せるようになって欲しいと願っています。

話せれば様々な可能性が広がります。

受験で合格するためだけの英語にはして欲しくありません。

もちろん学校をおそろかにして良いという意味ではないので、一生懸命学校でも英語を勉強してほしいです。

でも英語を話すのに足りない部分があるのであれば、それは親が補うべきでしょう。

過去記事(【実体験】GrapeSEEDのメリット・デメリット(英語奮闘記#3))にも書きましたが娘はすでに英語を習っており、今のところは好きでいてくれています。

嫌いになったら考えますが、そうでない限りは今後も英語を学べる環境は整えたいと考えています。

まとめ

今回のまとめです。

英語教育改革のまとめ
  • 2020年の教育改革にともない英語(外国語)教育も抜本的に改革が行われた
  • 従来と異なりコミュニケーション能力を重視
  • 2020年から小学校3,4年生は「外国語活動」、小学校5,6年生は「外国語(教科)」として新学習指導要領を全面実施
  • 2021年~中学校、2022年から高校が新学習指導要領の全面実施
  • 各学校段階で学習到達目標が設定されている
  • 学習環境の整備など不安点はあるが、課題を解消してより良い英語教育が行われることに期待
  • 個人的には親として英語が話せるようになって欲しいので、学校教育で足りない部分は補いたいと考えている。

改革とはそう簡単にできるものではないと理解しています。

様々な面で課題はあるかと思いますが、子供たちが将来英語を苦手と思わない様になって欲しいですね。

そうなれば日本にとっても非常に良い変化を起こすのではないかと考えています。

今後もしっかりと動向をチェックしながら、自分の子供たちを良い方向に導いていければと考えています。

それでは今日はこの辺で!

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