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みなさん、こんにちは!
大人のやり直し英語部、部長のよっさんです。
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今回も大人のやり直し英語にがんばる皆さんに、英語学習に役立つ情報をお伝えしていきます!
さっそくですが質問です。
あなたの速読力はどのくらいですか?
私はまぁまぁ早いと思うよ。
読むのが遅いから、試験で時間が足りないんだよな。。。
速読力を問われても、主観的な判断しかつかない方が多いのではないでしょうか。
そんな皆さんに、今回は速読力の指標であるWPMについて解説していきます。
一般的にWPMとは一分間に読める単語数のことを指します。
実はこのWPMはあなたの英語力を測る上で非常に参考になる指標の一つです。
WPMを意識することで得られるメリットは何でしょうか?
最初に結論を言います。
WPMを測定すると英語を処理する能力が客観視できる
つまりWPMが上がるということは英語の速読力やリスニング力を向上することに繋がります。
ちなみにWPMは読解スピードに関する指標だと認識されていますが、実は4技能すべてに関係します。
それはなぜか?
英語を処理するのは読むだけではありません。
聞き取るスピード、話すスピード、書くスピード(タイピングも含む)なども英語の処理速度といえるでしょう。
つまり
WPMは英語の処理速度の指標
というのが正しい解釈といえるでしょう。
読む、聞く、書く、話すの4技能全てでWPMで能力を測定できるということですね。
リーディングだけではなく4技能にも大きく影響するWPMを上げていたいと思いませんか。
ここからさらに詳しくWPMについて解説し、WPMの上げ方についても説明していきます。
それでは参りましょう。
WPMとは
まずWPMとは何か改めて確認しておきましょう。
WPMとはWord Per Minuteの頭文字を取ったもので、1分間に処理できるワード(単語)数のことを言います。
読み方としてはそのまま「ダブリュー・ピー・エム」ですね。
一般的には速読の指標(リーディングスピード)として認識されています。
80WPM・・・1分間に80単語を読むことができる
150WPM・・・1分間に150単語をよむことができる
自分のWPMを測る方法は簡単です。
WPM = 単語数 ÷ 秒数 × 60
例えば、100単語の英文を1分間(60秒)で読めたとします。
この場合は
100 ÷ 60 × 60 = 100WPM
となります。
そして、同じ英文の100単語を半分の30秒で読めたとすれば以下の通りです。
100 ÷ 30 × 60 = 200WPM
実際の英文や読むのにかかった時間はキリの良い数字はならないことが多いですが、上記の計算式に当てはめれば簡単にWPMは算出できます。
WPMを向上させるメリット
WPMを向上させて得られるメリットを改めて詳しく解説します。
- 速読力アップ
- 速い音声のリスニングが可能になる
- スピーキングの流暢性が上がる
- 試験対策につながる
最初に述べたように、WPMは「英語の処理能力を客観的な数値で把握できる指標」です。
4技能全てをWPMで数値化することができる訳ですが、もっとも基本となるのは読む力でしょう。
早く読める英文はリスニングにも好影響を与えます。
それはスピーキングの流暢性にもつながります。
ただ、逆にライティング能力をWPMで示すことは少ないかもしれません。
タイピングで1分間にどれだけの単語が入力できるかなどは目安になるかもしれませんが。
とにかく、WPMが上がるということは、英語のインプットとアウトプットが共に向上するという事です。
目指すべきWPMはどのくらい?
WPMは英文レベルによって異なる
では、英語学習者が目指すWPMはどのくらいでしょうか?
その前に前提条件を確認しておきましょう。
WPMは英文の難易度によって大きく異なる
これは当然と言えば当然ですよね。
日本語でも簡単な単語の文章、見慣れた言葉であれば一瞬で読むことができます。
一方で専門用語や複雑な言い回しの文章を読むのにはかなり時間がかかります。
自分がどのレベルの英文を理解する必要があるのか。
つまりレベルに応じてWPMの目標値を設定する必要がありそうです。
それを踏まえて目指すべきWPMを考えていきましょう。
あなたが目指すべきWPMは?
速読力に関しては、日本人の平均とネイティブのWPM平均はこのくらいだと言われています。
日本人 80~100WPM
ネイティブ 200~250WPM
これを見ると、日本人はネイティブの半分から1/3程度の読むスピードだということです。。
これはあくまで平均で、ネイティブは500WPM、中には1000WPMで読む人もいるとか。
しかし、日本人がそこまで目指すのは難しいでしょう。
では、あなた自身が目指すべきWPMはどの程度にすれば良いでしょうか。
先ほども述べたように目指すべきWPMは目標次第となります。
例えばTOEICで高得点を取りたい、英検○級に合格したいという目標であれば、その試験のレベルのWPMが必要です。
また、英語ニュースやネイティブスピードの会話を聞き取ることが目標であれば、その会話スピード以上のWPMが必要です。
目安となるWPMの目標値を下の表の通りです。
WPMの目安 | |
英検2級~準1級 | 120~150 |
TOEIC | 150~180 |
海外ニュース、TED | 180~200 |
ネイティブの会話 | 180~220 |
あくまで目安ですので、必ずしも必要な数値ではありませんが参考にしてみて下さい。
この中で試験に関して言えば、WPMが高ければ高いほど試験時間に余裕が出ます。
いつも試験で時間が足りないという方はWPMを向上させることも意識してみましょう。
自分がどのレベルの英文を理解したいかによって、目標となるWPMを設定してみましょう。
WPMを上げる具体的な方法
WPMは何で決まるのか?
WPMを上げる方法の前に、英語の処理能力に影響するものを考えてみましょう。
- 語彙力
- 文法構造の理解
- 背景知識
- 内容の関心度
WPMは向上させるべきですが、ただ単に文字の羅列を認識することでは意味がありません。
前提条件として、英文を理解した上で速く読解(情報処理)することが大切です。
つまり英文の難易度がWPMを決める大きなファクターとなります。
そして英文の難易度は上記の要素が影響します
語彙力には単語単体だけではなく、熟語や慣用表現も知っていると読解スピードは上がります。
また知らない単語が多ければ、ゆっくりでも読めません。
専門書などを読む場合には、専門用語も理解しておく必要もあります。
英語の情報処理には語彙力が大きな土台となります。
また、複雑な文章構造になっている英文も読むのに時間がかかってしまいます。
さらに、英文の内容に関して背景知識がある場合や自分が関心のあるジャンルであれば当然読解スピードは上がります。
たとえば、自分がスポーツに興味があれば、そのジャンルの文章はスラスラと読めますよね?
つまり、WPMを上げるには上記の要素に対して対策しておけば良いという事です!
WPMを上げるための具体的な方法
それでは、具体的にWPMを上げる方法をお伝えしていきます。
- 定期的にWPMを測定する
- 語彙力を上げる
- 精読をした上で多読
- スピーキング練習
- 英文を前から読むクセをつける
- 日本語訳を介さずに英語を英語で理解する
ひとつずつ解説していきますね。
①定期的にWPMを測定する
まずは自分のWPMを認識することからですね。
自分のレベルに応じた英文を用意し、WPMを測ってみましょう。
WPM向上のトレーニングを続けて、定期的に計測する事が大切です。
自分の成長度を実感するとよりWPMを鍛えるトレーニングにも力が入りますね!
WPMを定期的に測って、自分の成長度を実感しよう!
②語彙力を上げる
先ほども述べたように、英文を理解するために語彙力は欠かせません。
そして速読力を上げる上で重要なのは単語単体よりも、熟語や慣用表現などフレーズの知識です。
英文のカタマリ(チャンク)を知っているだけで、WPMは大幅に向上しますのでその点も意識しましょう。
単語も重要だが、英語のカタマリで覚えることも意識する!
③精読した上で多読
読むスピードを上げる上で多読は有効な手段です。
ただし、英文の理解の無いまま多読を繰り返す事に関してはあまりオススメしません。
多読派の中には
「辞書を使わず、知らない単語は予想しながら読むことが大切。とにかく読む量です!」
という意見の方がいることは認識しています。
ただ個人的な意見としては、精読で語彙や文法などの理解した上で、繰り返しその英文を読む多読する方が英語力アップには有効だと考えます。
これが速読力を上げる近道でしょう。
精読(英文解釈) → 多読(量を読む) → 速読(速く読む)
④スピーキング練習
英語のスピーキング練習は正しい発音や流暢性を向上させる上で有効です。
またスピーキング練習自体が英語の読解スピードを上げる事にもつながります。
スピーキング練習には音読やシャドーイング、オーバーラッピングなどがあります。
各練習法ついてはこちらの記事で簡単に説明しています。
【徹底比較】英語力アップにつながる英語学習法12選のメリット・デメリット
また正しい発音に近づくことは、リスニング力アップにもつながります。
話す、読む、聞くのそれぞれのWPMを上げるには、スピーキング練習を行いましょう。
スピーキング練習もWPMを上がるのに大きく役立つ!
⑤英文を前から読むクセをつける
速読力を上げたり、早い音声を聞き取るためには、英文を前から順に読むことが必須です。
いわゆる「返り読み」と呼ばれる方法は、英文を正しい日本語に訳そうとして、後ろから前に戻って読むことをいいます。
例えば
He gave me a wonderful present on my birthday.
であれば、「彼は私の誕生日に素敵なプレゼントをくれた」
といのが日本語らしい訳し方です。
これだとかなり時間をロスしてしまいますよね。
そうではなく、「彼は / くれた / 私に / 素敵なプレゼントを / 私の誕生日に」という形で取られます。
このように前から前から英語を読む方が圧倒的に早く処理できます。
ぜひこの習慣をつけるようにしましょう。
前から読む習慣は絶対に身につけよう!
スラッシュリーディングもオススメ勉強法の一つ!
⑥日本語訳を介さずに英語を英語で理解する
最後は日本語訳を介さずに英語を英語で理解するという方法です。
いわゆる「英語脳」というやつです。
なぜ英語脳が必要なのか?
それは日本語訳でワンクッション挟むことが、WPMの低下につながるからです。
英語脳を身につけるのは最初は難しく感じるかもしれません。
しかし、英文を大量にインプットすることが英語脳の構築につながります。
また、理解できる英文をなるべく和訳せず、イメージすることも有効です。
あせらず少しずつ取り組んでみましょう。
英語脳を身につければ、WPMは一気に向上する!
速読力を上げるための教材の選び方(オススメあり)
WPMを上げる方法はご理解できたと思います。
あとはどういった教材を使うかですね。
- 英文に対して日本語訳や注釈がある
- 音声がついている
- 自分のレベルにあった英文が使用されている
- 試験が目的であれば対策本や過去問でOK
- 海外ドラマやニュースを教材にするならスクリプト用意する
基本的に上記の条件を満たしていれば良いでしょう。
ある程度英語力がある方は、日本語訳など必要ないかと思います。
でも初心者は日本語訳がついている方が学習がしやすいのであった方が良いです。
最後に初心者全般にオススメの教材をお伝えしておきます。
やはり定番の速読英単語シリーズですね。
- 興味深いテーマの英文がたくさん
- 文章量も300単語以下とちょうど良い
- 日本語訳や注釈がついている
- 文法解説付き
- 英文の単語数が明記されている
- 無料音声ダウンロード可能
特に初心者の方であれば速読英単語(必修編)と速読英熟語の2つがあれば、かなり速読力を向上させることができるでしょう。
迷ったらぜひ速単シリーズでWPMを鍛えまくりましょう!
まとめ
今回は英語の処理能力の指標であるWPMに関して徹底解説してきました。
私は学生の頃にWPMという概念すら知りませんでした。
でも今は自分の英語力を客観的に評価できる価値ある指標だと感じています。
リーディングでWPMが高ければ、同じ時間でもたくさんの英文をインプットすることが可能です。
また、リスニングに関してもWPMが高ければ大きなアドバンテージです。
私も含めですが大人のやり直し英語挑戦中の方には、WPMも意識して英語力の向上を目指していきましょう。
WPMはいわばスカウターで測れるあなたの戦闘力(英語力)みたいなものです。
ぜひベジータにはこう言われたいですね。
「なにっ!?日本人なのに速読力が300WPMだと!!」
てな感じで(笑)。
それでは今回はこの辺で。