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こんにちは、よっさんです。
今回は『英語日記BOY』について書評を書いてみました。
英語学習本として絶大な人気を誇る書籍で、私は何度も読み返しています。
本記事では以下のポイントをまとめました
- 英語日記BOYの概要
- 「英語が話せる」の定義
- 英語日記の書き方
- 英語を使って夢をかなえる方法
スキルからマインドまで英語学習に励む方にとって非常に有益な情報がつまっています。
作者である新井リオさんの成功体験が詰まっている本書ですが、英語学習に限らず自己実現を目指す人にとっても参考になる書籍だと思います。
英語日記を使った学習法だけが知りたい方は「英語日記の作成手順」だけでもご覧ください。
それではいってみましょう!
英語日記BOYの概要
作者紹介
新井リオ
イラストレーター / 作家 / ミュージシャン1994年東京生まれ。2016年カナダに渡りフリーランスに。
Sony Music Shop / TOWER RECORDS / ヴィレッジヴァンガードとのコラボグッズ、WIRED.jp連載イラストなどを担当。Adobe MAX 2020にMAX Insiderとして選出。5年間書き続けた「英語日記」勉強法をつづった著書『英語日記BOY』(左右社)が、Amazon本総合人気度ランキング1位を記録(現在11刷、6万部突破)。DMM英会話Blog / 日経doorsにて連載執筆中。
バンドPENs+のボーカルとして日本で4枚のCD、アメリカで1枚のレコードをリリース。2012年に日比谷野音で開催された閃光ライオットに出場。
引用: 新井リオの英語Blog
現在はイラストレーターとして活躍されている新井リオさんですが、元々は学生の頃から音楽活動をされていました。
来日した憧れのバンドと共演した著者は、その時自分の伝えたいことがうまく英語で言えずショックを受けたそうです。
そこから英語日記を中心に英語学習に励まれて見事に英語を習得。
そしてただ英語が話せるようになっただけではなく、英語を活かしてご自身の目標を達成されています。
新井さんは【英語日記】で英語が話せるようになった人ってことですね!
本書の構成
本書は3部構成となっています。
第1章 考え方篇
第2章 勉強篇
第3章 実践篇
第1章『考え方篇』では「英語が話せる」の定義や学習環境の作り方、スマホを使った学習方法について書かれています。
アイデア満載の学習環境の作り方やスマホを使った学習法は、本記事では割愛しますが何が書かれていたかというと
- 自宅をミニ海外にする
- LINEデジタル単語帳
- 「Siri」発音矯正
非常に有効な方法ですので、ご興味のある方は是非本書を読まれることをおすすめします。
第2章『勉強篇』では本書の根幹となる「英語日記」の作り方が書かれています。
こちらについては後ほど詳しく説明します。
最後に第3章『実践篇』ですが、ここでは英語をどのように活かすのかが具体例と共に書かれています。
実践篇も非常に重要な話が詰まっていますので、こちらも後ほど解説します。
「英語が話せる」の定義とは?
英語が話せるとは、「いま言いたいオリジナル英語フレーズが瞬時に出てくること」だ。これで間違いない。
引用: 英語日記BOY 第1章 考え方篇
第1章【考え方篇】の初めに「英語が話せる」の定義について書かれていました。
これが明確じゃないと自分が求める英語力が分からないですし、学習方法も定まりません。
新井さんは自問自答を繰り返す中で、英語が話せるとは「いま言いたいオリジナル英語フレーズが瞬時にでてくること」と定義づけました。
確かにこれは納得ですよね。
私も自分の言いたいことがパッと言えない時に「自分は英語話せへんなぁ~」と落ち込みます。
「英語ができる」の定義であれば、読み書きも含める場合もあるのでもう少し幅広くなるかと思います。
しかし「英語が話せる」であれば、とても的確な定義といえるのではないでしょうか。
英語日記の作成手順
英語日記は以下の手順で作成します。
①自然な日本語で日記を書く
②日本語で最も伝えたい一文をピックアップor要約
③オリジナル英文を作成する
④オンライン英会話で添削
⑤スマホひとりごと練習法
以下詳細をまとめてみました。
①自然な日本語で日記を書く
日記に書く内容とは何でしょう?
新井さんは「今日起きた出来事」や「今日抱いた感情」を挙げています。
つまりこれらを先回りして表現ができるようになっておけば、いざというときに瞬時に使えるという考えです。
①の目的は「いつか言えたら確実に便利になる英語表現を浮き彫りにすること」とされています。
日常生活の中で「これは英語でなんて言うんだろう」と疑問に思った時に、メモを取っておくのも有効です。
②日本語で最も伝えたい一文をピックアップor要約
次に①に書き出した日本語の文の中から、最も言いたいことをピックアップします。
これといった文章がなければ要約するのでもOKです。
この作業がなぜ必要かというと、量が多いと瞬間的にフレーズが出てこないからです。
本書の中では目安を「10秒以内で言い終わる一文」としています。
長い文章は覚えるのが大変!短いフレーズの方がパッと出そう。
③オリジナル英文を作成する
③でいよいよ英文の作成に取り掛かります。
まず大切なのは「最初は自分で考える」という点です。
自力で考えることにより、その時点で自分が何を言えて何が言えないのかが理解できます。
次に調べて英文を作成するのですが、その際のポイントは以下の通りです。
- 和英辞典を使って直訳しない
- 例文ピンポイント入れ替え
- Twitter検索
和英辞典を使わない方が良い理由は日本語から直訳するとネイティブは使わないような変な英文になるからです。
これはニック式英会話でも言われていましたが、英語と日本語では表現の仕方が大きく異なる点にあります。
英語脳が身についていないと、ネイティブでは使わないような英語表現になってしまうという事です。
そこで使えるのが例文ピンポイント入れ替えという方法。
ネット上で自分が言いたいことに近い例文を探して、主語や目的語を自分用に入れ替えるという手法です。
ニック式英会話では「置き換え頭」と言われていた手法ですね!
ただこの時注意したいのがネイティブが監修でついているようなサイトを選ぶことです。
そういったサイト以外から例文を選ぶと不自然な英語表現になってしまいます。
適切な例文が見つかればよいのですが、時には見つからない場合があります。
その時活用できるのがTwitter検索です。
Twitter上では膨大な量の英語表現が溢れているのでそれを活かそうという事ですね。
例文ピンポイント入れ替えとTwitter検索を利用して、自分が伝えたいオリジナルの英語文章を作ってみましょう!
調べたいフレーズを「”○○”」で囲うと、ひとかたまりの単語として検索できるみたいですよ!!
④オンライン英会話で添削
そして次がオンライン英会話です。
やはりここでも出てきましたね。
現代においてコスパ最強の必須学習法です。
ある程度の英語学習に関しては独学で習得できますが、やはり会話に関しては相手がいないとレベルアップは望めないという考えです。
ただし新井さんは一般的なオンライン英会話とは異なる利用方法をされていました。
それは自分で作ったオリジナル英文を添削してもらう事。
ここで修正をすることでネイティブにも通じるオリジナル英文が完成します。
オンライン英会話のポイントを「受ける」のではなく「使う」ことが大切と述べられています。
受け身ではなく主体的に学ぶ姿勢が大切という事ですね!
⑤スマホひとりごと練習法
英語日記を使った学習の最後の仕上げが『スマホひとりごと練習法』になります。
口に出した回数が多いほど使いやすさにつながると考えた著者は、スマホを活用する学習法を考えだされました。
- 音声「読み上げ」機能をお手本にシャドーイング
- 音声「入力」発音チェック
- シュミレーションひとりごと
①でオリジナル英文をスマホに読んでもらうように設定して、それをシャドーイングするという事です。
②で音声を読み取らせて認識できるかのチェック。
③で相手をイメージして発音する
ちなみ新井さんはこれらを利用して1日100回繰り返していたそうです!
一見かなり多いように感じますが、フレーズ自体は10秒以内でいえる量なので10~20分で終わるようです。
また新井さんはさらに復習のために①1日前②2日前③1週間前のオリジナルフレーズを数回ずつ復習されていたようです。
1日100回はおどろき!
口が自然に動くまで繰り返すというのがポイントですね!
本書の最重要ポイントは実践篇にあり
本書の根幹はタイトルにあるように英語日記の書き方だとは思いますが、著者が最も伝えたいことは実践篇にあるように私は感じました。
- 英語をツールとして自己実現ができるかどうか
- 目標の具体化
- 【英語】×【○○○】が重要
- 英語学習に必要なのはお金じゃない、アイデアだ!
それぞれ見ていきましょう。
英語をツールとして自己実現ができるかどうか
本書では英語日記を書き続けて英語を習得された新井さんの実体験が書かれています。
上記のポイントを理解して忠実に英語日記を取り組めば、おそらく誰でも英語力が向上することは十分可能だと思います。
そういった点ではかなり効果のある英語学習法と言えるでしょう。
ただ新井さんは英語日記BOYを「単なる英語学習本」で終わらせたくないと実践篇で述べています。
つまり
英語を習得するだけではなく、英語と何を掛け合わせて「使う」のか?
英語を使ってあなたは何を実現させたいのか?
英語日記の書き方以上に、これを読者に伝えたいのだと私は感じました。
目標の具体化
本書ではいつか海外で生活したいと考えている人に対して、海外生活にタイトルをつける事を推奨しています。
その際に明確すぎるくらいに具体的な目標を立てることが大切だと述べています。
曖昧な目標だと人間は頑張れないし、その時やるべきことが見つけられないからでしょう。
ただ本書では海外生活を目指す人に限定していましたが、そうではない人も自分の英語を活かした未来像に対してタイトルをつける事ができると思います。
ただ「英語が話せるようになりたい」ではなく、「○○年までに英語を使って○○ができるようになる」など自分の英語生活にタイトルをつければ良いのでないでしょうか。
私自身も英語学習の目標を立てていますが、改めて立ち返って明確で具体的な目標になっているか再確認してみます。
【英語】×【○○○】が重要
先ほども出てきましたが、英語と何を掛け合わせるのか?
これが自己実現をする上で最も大切だと力説しています。
新井さんの場合は学生時代
【英語】×【音楽】
からスタートされました。
そのあとに
【英語】×【デザイン】
で夢を叶えるために動き出されました。
実践篇では【英語】に掛け合わせる例が挙げられています。
- 【英語】×【スキル】
- 【英語】×【日本人】
- 【英語】×【インターネット】
【スキル】に関しては一点突破のスキルが重要です。
海外も視野に入れた場合、英語が話せることはアドバンテージでも何でもありません。
話せて当たり前です。
では何が求められるかと言われると、オリジナルの光るスキルが必要という事です。
新井さんはただの『グラフィックデザイナー』ではなく、『グッズデザインに長けたグラフィックデザイナー』というアピールをされました。
差別化がポイントという事ですね。
次に日本人であることは英語を活用する上で強みであることも述べられています。
日本に関心のある外国人は非常に多く、日本人をアピールすることで自分に関心を示してくれることがあるそうです。
また逆もしかりで、海外に興味がある日本人にアプローチすることも有効だとしています。
まだ英語が話せない日本人にとって、英語で仕事ができる日本人というのは非常に魅力があるという事です。
日本人が英語を話せることは「外国人」にも「日本人」にもアピールできる!
これは確かに大きな強み!
最後にインターネットです。
インターネットは「世界の縮図」であることから、英語が使えれば日本にいながらでも海外にアプローチができます。
これを活かさない術はないということですね。
新井さんはインターネット活用法のおすすめを3つ挙げています。
- クラウドソーシング
- ビジネス特化型SNS
新井さんはInstagramで実際に仕事を獲得されてきました。
具体的な方法は本書を読んでいただければ思いますが、英語と掛け合わせる上では上記3つが非常に有効な方法と言えるでしょう。
英語学習に必要なのはお金じゃない、アイデアだ!
実践篇の最後に新井さんはこう述べています。
人生は実験であり、アイデア次第でいくらでも楽しくなる。
僕は本気でそう信じている。
引用: 英語日記BOY 第3章実践篇
新井さんは大学生の頃「裕福じゃないから海外留学できない」という気持ちを抱きつつも、そういった不満を言った所で何も変わらないと考えました。
お金はないけど時間が十分にあった新井さんは、ご自身の頭で考えどうすれば英語が話せるようになるかを突き詰めました。
お金が無いなら無いなりにアイデアを出せば英語は学べる!
その様な結論になったそうです。
新井さんの考えを自分に落とし込み、さらに自分流のアイデアを出して英語学習に励みたいですね!!
まとめ
ここまで『英語日記BOY』について述べてきましたが、本書を一言で表すのであれば
新井リオさんの実体験に基づいた『夢を叶えるための英語独学法』が学べる本
このように言えるのではないでしょうか。
本書は英語独学法のスキルと共に、英語学習に取り組む人がどうすれば英語を人生に活かせるのかが示されています。
「自分は英語を使って何がしたいのか?」
私も含めてですが、英語学習者は今一度考えて勉強したいですね。
それではまた!