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どうもよっさんです。
今回は初めて英語本の書評を書いてみました。
ご紹介するのは『海外ドラマはたった350の単語でできている』です。
オリラジあっちゃんのyoutubeでも紹介されたことがるので、ご存じの方もいるかもしれませんね!
ところで英会話を学ぶ上でこのように考えている人はいませんか?
この本では上記の考えは最適ではないという事を述べています。
何より『たった350語」でドラマが成り立っているというのは「ホンマかいな!」って疑いたくなりますよね。
この本で書かれている英会話に必要な力とは
自分の主張や考えを簡単な英語で話し、かつ簡単な英語を聞き取れるようになること
と言っています。
基本的な350語を完璧に使いこなせれば英会話は問題ないということですね。
今回は本に書かれている概要と最後に私自身が参考にしたいポイントをまとめてみました。
ご興味のある方は続きもどうぞご覧ください!
350単語でドラマが成立している根拠
この本の著者であるcozyさんは自身が海外赴任時に英語力を身につけるために海外ドラマ学習をされていました。
選んだドラマは『Sex and the City(以下SATC)』。
そこである事に気が付いたとのこと。
SATC全6シーズンで出てくる単語数が約1万2千語、全セリフの語数が約30万語だったそうです。
そのうち約2000語で約9割、さらに調べるとたった350語で全セリフの約8割をまかなえているというもの!
しかもその単語のほとんどが中学レベルという驚愕の事実です。
というよりもまずドラマに出てくる全ての単語を分析されたcozyさんには驚きです!!
8割という数字が出てきたことで、私のブログタイトルとの関連もあり一気に親近感がわきました(笑)。
つまり、シンプルな単語が理解できていれば海外ドラマが分かるという結論になるわけですね!
SATCだけではなく、人気海外ドラマ『FRENDS』でもほぼ同じ様に350語で約8割をカバーしている様です!!
ただ注意点として350語の中に10個ほど中学英語で習わない英単語がある事を挙げています。
その中で最も重要な単語が『gonna』です。
発音はあえてカタカナで表記すると「ゴナ」よりも「ガナ」が近いようですね。
これはgoing to~「~する予定」の口語表現です。
海外ドラマに限らず、一般的な日常会話では頻出単語となっているようなので、絶対覚えておくべき単語と言えるでしょう。
I’m gonna~で「~」の部分には動詞の原形が入ります。
I’m gonna go to school.で「私は学校に行くつもり」になるってことですね!
この本に書かれている目標英語力
この本では英会話学習の目指すべきゴールを以下のように紹介しています。
このようにネイティブの早い英語を聞き取れる力(リスニング)+シンプルなセリフを瞬間的に作る力(メイキング)こそが英会話で必要な力であり、あなたが目指すべきゴールということなのです。
引用:海外ドラマはたった350の単語でできている cozy著
cozyさんは日本人が英語を話せない大きな要因を二つ挙げています。
- 外国人の話す高速の英語を聞き取ることができない
- 自分の考えを瞬時にセリフにして作る力がない
日本人だからといって外国人はゆっくり丁寧に話してくれないが、こちらがゆっくりと話す分には通じるという事実。
そんな自身の経験を元に英会話で求められる力を導かれました。
まとめると
リスニング・・・音と文字を正しく一致させて、速い英語を瞬時に理解できる
スピーキング・・・シンプルな英語で瞬間的に英語作り(メイキング)してそれを表現できる
リスニングは高いレベルが求められるけど、スピーキングはぼちぼちでエエってことですね!
この本がすすめる勉強法
まずは英語との距離感を知る
学習を始める前に最も大切なのことは『自分と英語との距離感を知ること』とされています。
英語との距離感とは目指すべき英会話力と自分が今いる現在地がどの程度離れているのか。
英会話学習には本当にたくさんのものがありますが、自分のレベルによっては非効率な方法となってしまいます。
自分の力を的確に判断し、そのレベルに合わせて学習法を選ぶことが必要だとこの本では述べられています。
過去記事にも書きましたが、私も英語学習を始めるにあたって、いくつかのテストをやってみました。
自分の実力把握と今後何をするべきかを考えるきっかけとなりました!
2つの塔を上る
自分の現在地を判断するために、この本では2つの塔で考えると良いとしています。
それがスピーキングとの塔とリスニングの塔です。
2つの塔はそれぞれ4階建てとなっており、各フロアごとに求められる英語力によって自分の現在地が分かるというもの。
cozyさんが定める英語力は以下の通り。
リスニングの塔 | スピーキングの塔 | |
4F | 字幕なしでドラマが楽しめる | 適切なフレーズを使いこなせる |
3F | 英語字幕と一致した音が聞き取れる | 心の動き(感情、意見、認識)を 複文で言える |
2F | 英語字幕があればドラマを ざっくり理解できる(速読可能) | 質問に対して簡単な単語で 瞬時に答えられる |
1F | 英語字幕を静止させれば意味が分かる | 簡単な単語で短い文章を瞬間的に 作れる |
海外ドラマ学習を勧めている本ですので、視聴時にできることをリスニング力の判断材料としています。
一方でスピーキング力は別の方法で判断できる様ですね。
自分の現在地が分かれば、その次は勉強法です。
ちなみにリスニング力をつけるのは時間がかかるので、同レベルであれば早く身に付きやすいスピーキングが優先みたいですよ!
各フロアごとの学習法
各フロアごとの学習法をまとめると以下の表になります。
リスニング | スピーキング | |
4F | ディクテーション | 思いやりのフレーズを覚える |
3F | フォニックス シャドーイング | 自分フィルター英作文 |
2F | 英語字幕の多読 | 1秒Q&A |
1F | 英語字幕の読解 | 1秒英作文 |
この学習法は
「まだリスニングの塔で1Fにいる人は英語字幕を読解するトレーニングをしましょう!」
「スピーキングの塔で3Fまで来れた人は次は自分フィルター英作文をしましょう!」
という風に見てもらえると分かりやすいかと思います。
勉強法に関してまず私が注目したのが、スピーキング学習に発音がないこと。
「いやいや発音練習はさすがにいるでしょ~!」
って思う方もいると思いますが、この点はcozyさんが発音がイマイチでも、シンプルかつ丁寧に話せば相手には伝わるという意見が反映されていますね。
ただ一方でリスニングの3F部分にフォニックスが入っています。
フォニックス(英: Phonics)とは、英語において、綴り字と発音との間に規則性を明示し、正しい読み方の学習を容易にさせる方法の一つである。
引用:Wikipedi
リスニングの部分にフォニックスが入っている理由は何だと思いますか?
これは正しい発音が身に付けば、リスニングも格段に良くなるというもの。
これは非常に参考になる考え方でした。
勉強法の部分でもう一つ気になったのが、スピーキングの塔3Fにある『自分フィルター英作文』です。
初めて聞く言葉ですが、それもそのはずcozyさんが作られた言葉です(笑)
まず先ほども書いたように、スピーキングの塔3Fの目標は『心の動き(感情、意見、認識)を複文で言える』です。
例えば「This is a dog.」という事実があったとします。
これは自分の考えによって文章が変えることができます。
少し分かりづらいので、例を挙げてみます。
「これは犬やと思う」 I think this is a dog.
「これは犬かどうか分からん」 I wonder if this is a dog.
「これは犬であって欲しい」 I hope this is a dog.
このように自分の考えや認識(自分フィルター)の後に事実をつけて複文にすることをcozyさんは『自分フィルター英作文』と名付けました。
実際海外ドラマではこのような形の会話がたくさん出るようです。
このフィルターは感情(hopeなど)や認識(knowなど)、意見(thinkなど)などに分類され、これらは中学で習うような動詞がたくさんあります。
自分フィルター英作文が使いこなせるようになれば、一気にスピーキングの幅が広がりそうですね!
ちなみに現在地ごとの勉強法については、今回紹介した以外にも本書に詳しく書かれています。
詳しく知りたい方はぜひ手に取ってみてください!
あと今回の書籍と合わせて読みたい書籍が「100語で伝わる魔法の英単語ランキング」です。
こちらもcozyさんが執筆されました。
350語からさらに厳選した100単語が学べます。
スキマ時間に少し勉強するのもアリです!
どうぞ一緒にチェックしてみてくださいね。
※これら2つの作品はKindle Unlimitedで読み放題ですので、利用者はすぐに読めますよ(2021年2月現在)。
自分の参考となるポイント
ここまで『海外ドラマはたった350の単語でできている』に書かれている要点をまとめてきました。
そこから自分に活かせることを考えてみました。
①海外ドラマ学習は取り入れる
②スピーキング力は発音以上に文章構成力を重視
③正しい発音を身につけてリスニング力をアップさせる
①に関しては海外ドラマが英語学習に有効と聞いていたので、いずれはやろうかなぁ~という程度でした。
ただこの本を読んで絶対取り入れるべきだなと考えました。
ドラマでは「私が~」や「あなたは~」という風に一人称、二人称での表現が頻繁に出てきます。
英会話を習得する上で自分の気持ちを会話表現にすることが重要です。
海外ドラマでは自分フィルター英作文がたくさん出てくるので、その点でも非常に効果的と言えそうです。
対象的にニュースや英字新聞では、主語がTheyやHeなど三人称がほとんどで事実に基づいた表現が中心です。
英会話に関して学ぶのであれば、やはりニュースよりも海外ドラマの方が向いてそうですよね。
そして何より楽しめるという点が良いですよね。
自分の興味のあるジャンルを選んで楽しく学んでいきます。
2月からさっそく海外ドラマ学習を始めました。お笑い好きの私が選んだのはコメディの「FULLER HOUSE」。
過去に放送されていた「FULL HOUSE」の続編です!
また改めてこれをテーマにブログを書きますね。
②に関してはただ話す力をつけるのであれば、発音以上に重要なのが文章構成力だと感じました。
ただ③にも関係するので発音練習をまったくやらない訳ではありません。
あくまで相手に自分の思いを伝えるのには、メイキング力が先に身についていないとどうしようもないという事です。
この書籍で勧められていた一秒英作文や一秒Q&A、自分フィルター英作文を参考にしつつ、その他にもメイキング力を鍛える有効な方法がないかは考えていきたいポイントですね。
以上今回は『海外ドラマはたった350の単語でできている』についてお話してきました。
英会話に関していえば「難しい単語や文法が絶対必要ではない」というだけでも勇気が出る人はいるのではないでしょうか!
是非自分の好きなストーリーの海外ドラマを選んで、楽しく学んでみてくださいね。
それではまた。