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こんにちはよっさんです。
3月の目標としてフォニックスを学習することを挙げていました。
そこで『フォニックス英語リスニング』という書籍を使って学習を開始しました。
今回はこの本の概要をお伝えするとともに学習の状況をお伝えしたいと思います。
なおChapter1「単語のリスニング」は一通り学習しましたので、こちらを中心に学習状況をお伝えします。
今回の記事を読めばこちらが分かります
- 『フォニックス英語リスニング』の特徴
- Chapter1の内容紹介
- Chapter1を実際にやってみた学びと難しいポイント
フォニックス学習はいくつか動画などを見て少しかじっていましたが、しっかりと腰を据えて学習したのはこの書籍が初めてです。
基本を学ぶことは地味な学習かもしれませんが、後々効いてくるのではないでしょうか。
これからフォニックスを学びたい方にとって参考になれば幸いです。
それでは詳しく見ていきましょう。
『フォニックス英語リスニング』の概要
著者プロフィール
書籍に記載されていた著者のプロフィールは以下の通りです。
ジュミック今井
都内で英会話教室を主宰
翻訳家、英語書籍作家
読売・日本テレビ文化センター(横浜校)講師
中国文化大学にて日本語教師養成班を修了後、国内外で日本語教師としても活躍
『英語でネイティブみたいな会話がしたい』他多数の書籍を執筆
本書の特徴
本書の特徴は以下の通り
- ボトムアップ式の学習アプローチ
- 音声をダウンロードしてテキストに沿って学習可能
ボトムアップ式の説明は図解が分かりやすいかと思います。
リスニングを鍛える手法として多聴、つまり沢山聞いて耳を慣らす学習に取り組んでいる方は多いのではないでしょうか。
私も海外ドラマや音声教材でなるべく多くの音を聴き、分からないところを掘り下げるような訓練を取組んでいました。
これはトップダウン式と言って、会話全体を聴きながら細かい部分を考えていくという手法です。
しかしながら著者はこれだけだとリスニング学習は不十分だと主張しています。
本書では精聴、つまり小さな音を細かく聞き取る力を身につけていきながら、単語⇒語句⇒文章⇒会話の順でアプローチしていきます。
これがボトムアップ式のリスニング学習となります。
精聴と多聴はどちらも良い点があるので、両方を取り入れることで効率よくリスニング力が上がるという考えです。
また正しい発音を聞き取れるように、テキストの内容に沿った音声をダウンロードすることができます。
各章ごとには基礎の聞き取りから始まり、リスニングトレーニング、発音エクササイズ、聞き取りクイズなど様々な形で学ぶことができます。
本書の構成
Chapter 1 単語のリスニング (母音と子音)
Chapter 2 語句のリスニング(音声変化)
Chapter 3 文のリスニング(リズム)
Chapter 4 総まとめ(ディクテーション)
最初にざっくり目を通しましたが、各Chapterを順番にステップアップすることで確実にレベルアップが期待できる内容だと感じます。
学ぶ内容を簡単に説明すると
Chapter1・・・母音と子音を学び、フォニックスの法則をおさえる
Chapter2・・・「脱落」「連結」といった音声変化理解する
Chapter3・・・英文アクセントの強弱をつかむ
Chapter4・・・ネイティブスピーカーの会話を聞いて書き取り(ディクテーション)
ディクテーションって難しそう。。
確かにいきなりは難しいと思いますが、一つ一つクリアしていくとゴールが見えるのではないでしょうか。
Chapter1「単語のリスニング」の内容
ここではリスニングの基礎中の基礎である「母音と子音」を学ぶ章となっています。
英語を聴きとるためのスタート地点ともいえる大切な部分です。
以下基礎編と応用編の内容をまとめました。
基礎編で学べる事
まず最初にフォニックスとは何かが書かれています。
フォニックスは、母国語とする子どもたちが学ぶつづり字と発音の関係を示した学習法です。
引用:フォニックス英語リスニング ~Chapter1~
私が中学時代の頃はフォニックス学習なんて聞いたことがありませんでした。
ですが今年から英語学習を再開して度々耳にするようになったフォニックス。
現在はその重要度を理解している方も多いのではないでしょうか。
基礎編、応用編ではフォニックスの法則がたくさん紹介されています。
これらの法則の前にもっとも大切なことを本書で述べています。
それはつづり字には「アルファベット読み」と「フォニック読み」の2種類があるということ。
ABCの読み方はそれぞれ以下のようになります(分かりやすくするためにカタカナ表記にしています)。
アルファベット読み・・・「エィ」「ビー」「スィー」
フォニックス読み・・・「ア」「ブ」「ク」
アルファベット読みは文字の【名前】を表すに対して、フォニックス読みは文字の【音】を表します。
本文でも例として挙げられていましたが、例えば「bag」という単語をフォニックス読みに分解すると
b ブ
a ア
g グ
滑らかにつなげると「バッグ」になるという事です。
フォニックスが分かれば知らない単語がすぐに読めそう!
ただしフォニックス読みだけで全てが読める訳ではありません。
時にはアルファベット読みとフォニックス読みをミックスさせるような単語もあります。
単語をアルファベット1文字ずつ分解して考えた事は無かったので気づきませんでしたが、確かに混ざっているものはあるんですよね。
本文中に紹介されていたのは「cake」。
1文字ずつ分解すると
c ク(フォニックス読み)
a エィ(アルファベット読み)
k ク(フォニックス読み)
e ×(読まない)
これは語尾のEを発音せず、さらに前の母音はアルファベット読みになるという「サイレントE」という法則に沿っています。
※ただしサイレントEには例外もある(come,done,someなど)
Eは読まないからサイレントってことなんですね!
まずこの大原則を抑えたうえで、【絶対に知っておくべきフォニックスの法則】が8つ紹介されています。
- 1字つづりの母音
- 1字つづりの子音
- 2字つづりの子音
- サイレントE
- 母音ペア①
- 母音ペア②
- 子音混合音
- rつきの母音
どれもとても重要な法則ですので、何度も聞いてしっかり理解しておきたい内容です。
上記法則の他にもコラムとして「弱い母音」「a,o,uの音の違い」「Lの音の種類」などが紹介されています。
かゆい所にも手が届くような細かいアドバイスがうれしいですね。
応用編で学べる事
基礎編が終われば次は応用編です。
ここで学べるのが【知っておきたいフォニックスの法則】が5つ紹介されています。
- 母音字が1つのとき
- 複数の子音字が続くとき
- 語尾が「無声・有声」のとき
- 「同じ子音字」が連続するとき
- 「母音字+子音字の重なり」のとき
重要度は基礎編よりも落ちるのかもしれせんが、応用編も知っておくことでかなり単語を読む力が身につくのではないでしょうか。
基礎編に加えて応用編まで理解できると、フォニックスに関する土台がしっかり身につけられる構成となっています。
実際に学習してみて学んだ点・難しかった点
私が実際に行った学習方法は一切書き取りなどはせず、テキストに沿いながら音声をどんどん聞いていきました。
そして理解が難しい点に関しては繰り返していきました。
ひとまずChapter1を実際に学習してみての学びや難しかった点についてまとめてみました。
これからこのテキストを使って学習したい方の参考になれば幸いです。
勉強になった点
今回の主な学びをまとめると以下の通り
- つづり字ごとの音を知ることができた
- 英語の母音は26個
- 英語と日本語で子音の使い方が異なる
- フォニックス読みとアルファベット読みになる条件
以下詳しくみていきます。
つづり字ごとの音を知ることができた
本書では1字つづりの母音から始まり、たくさんのつづり字の説明がされています。
それぞれダウンロードした音声を聞いて確認することができるので、苦手な音がある場合は繰り返し何度も確認できました。
それでもまだ判断が付きづらい音がありますが、ざっくりとは理解できました。
これまで単語として音を覚えようとしていましたが、つづり字の特性を知ることで初めて見る単語でも音を正確に判断できる事が分かりました。
英語の母音は26個
英語の母音の数っていくつあるんやろう?
恥ずかしながら本書で学習するまで英語の母音にどんなものがあるか理解していませんでした。
英語の母音に関しては、絶対覚えるべき法則として「1字つづり母音」と「母音ペア①、②」、「rつきの母音」に分けて解説されています。
日本語では母音が5つであるのに対して英語はなんと26個も母音があります。
そしてさらに同じ発音でもつづり字が異なるケースがあります。
一回で全部覚えるのは大変ですが、繰り返し発音練習を繰り返し、つづり字を見ただけで正しい発音ができるようにしたいですね。
英語と日本語で子音の使い方が異なる
次に子音の使い方です。
日本語では原則として子音だけで発音することはありませんが、英語は異なり子音だけでも発音します。
つまり日本語は子音+母音になるのに対して、英語は子音+子音がありえます。
この英語では子音だけで発音するという仕組みがある以上、子音だけの聞き取りができることに越したことがありません。
Chapter1では子音だけを集めたリスニングトレーニングも豊富なので非常に勉強になりました。
フォニックス読みとアルファベット読みになる条件
非常に勉強になったのがこれですね!
本書で紹介されていた中で特に頭に残ったのがこちら
- サイレントE
- 「母音字1つ+子音字重なり」と「母音字1つ+子音字1つ」の違い
サイレントEに関しては先ほども書きましたが、改めて説明すると
「母音字+子音字+e」の場合、母音アルファベット読み、語尾の「e」発音しない
このような法則になります。
なお語尾のeを発音しないことをマジックEとも言います。
語尾のEは前の母音をアルファベット読みにする魔法が使えるようです!
今までフォニックス読みの事をまったく知らなかった時は気づきませんでしたが、多くの単語がサイレントEの法則に従います。
もう一つ勉強になったのがこのケース
母音字+子音字重なり ⇒ 母音がフォニックス読み
母音字+子音字一つ ⇒ アルファベット読み
一体どういうことかというと、本書で取り上げられた単語は「latter」と「later」です。
latter (後者)は「a」がフォニックス読み
later(後で)は「a」がアルファベット読み
「t」が2つだと前の母音がアルファベット読みに、「t」が1つだと前の母音がフォニックス読みなってますよね!
子音の数で母音の読みが変わるってことですね!
今回は上記2つが印象に残りましたが、その他にも知っておくべき法則がたくさんあります。
これまで何となく読んでいた単語も細分化することでなぜこう読めるのかを理解できました。
一部例外が生じるケースもあるようですがそれらは個別で覚えるとして、基本法則をしっかり理解しておくことが大切だと学びました。
難しかった点
難しかった点はこの二つ
- 同じように聞こえる音がある
- rつきの母音
以下詳しく述べていきます。
同じように聞こえる音がある
英語では日本語に無い音があるため、やはりなかなか聞き取りずらい音があります。
ある程度は繰り返し聞くことで理解ができましたが、今回やってみて一番難しかったのがこちら
splとsprの違い
です。
全く同じように聞こえる。。。
これは【絶対に知っておくべきフォニックスの法則】の7つ目「子音混合音」の部分にあります。
その中の「3文字のグループ」として挙げられているのですが、これが何度聞いても判断がつきませんでした。
本書で書かれているカタカナ読みと聞き分けのポイントは以下の通り
カナ | ポイント | |
spl | スプルッ | lの音が顕著 lは「明るいL」 |
spr | スプゥル | rの音が顕著 splと比べて、語尾が暗く くぐもっている |
ポイントを押さえたうえで改めてトレーニング問題をやってみたのですが、高速で言われるとなかなか難しいです。
まずは発音のポイントを意識しながら、自分で繰り返し声に出してトレーニングしてみます。
rつきの母音
26ある母音の中で、私が最も難しいと感じたのがrつきの母音です。
r付きの母音を一覧表にまとめました。
つづり字 | 発音記号 | カナ |
ar | /ɑːr/ | アーr |
er ir ur | /əːr/ | アr |
ear ere eer | /iər/ | イァーr |
oor ure | /uər/ | ウァr |
are air | /eər/ | エァーr |
or ore oar | /ɔːr/ | オァr |
ire | /ɑiər/ | アイァr |
our ower | /ɑuər/ | アウァr |
rつきの母音は全部で8音ありますが、つづり字だと17個もあります。
トレーニング問題をやっている際に、順不同で発音された音はつづり字の判断がつきませんでした。
微妙な発音の違いがあるので、聞き取る為にはこれらも自分で正しく発音できるようにトレーニングしていきます。
まとめ
- 本書の特徴は精聴を重視(ボトムアップ式)
- Chapter1では【単語のリスニング】がテーマであり、フォニックスを学ぶ上で重要な法則が学べる
- 全てではないが、つづり字を見て正確に発音できるようになった
- 母音や子音の特性、フォニックス読みかアルファベット読みになるかが理解できた
今まで2か月半ほど英語学習をしてきた中で、リスニングを向上させるポイントは以下のように学びました。
聞けるようになるまで繰り返すのではなく、言えるようになるまで何度も発音する
これを意識するだけでもこの書籍をより早く理解することができます。
まだまだ聞き取れないものは自分の発音が追い付いていないと考えて今後も継続していかないとですね。
またChapter2の学習が終了しましたら、続きを書きますね!
『フォニックス英語リスニング』が気になった方は是非読んでみてくださいね。
それではまた!