英語本書評

【フォニックス英語リスニング】で学習してみた②「音声変化」

※当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています

こんにちは、よっさんです。

今回も『フォニックス英語リスニング』の学習についてまとめてみました。

本記事ではChapter2「音声変化」がテーマです。

Chapter1「単語のリスニング」では小さな音の聞き取りを目指しましたが、それらを滑らかに発音させるために音声変化があります。

つまりネイティブの会話を聞き取る上では非常に重要な法則です。

本書で紹介されている主な音声変化は『脱落』『連結』『同化』『短縮』『弱形』です。

今回はそれらのポイントと私が感じた感想について記事にしてみました。

それではどうぞ続きもご覧ください。

Yossan

音声変化を理解するとこれまで聞き取れなかった音が聞こえるようになるで!

Chapter2について

概要

Chapter2では英語の音声変化について学べます。

音声変化とは音の法則(音法)に従って単語の音が変化することです。

ネイティブスピードの会話では単語をそのまま発音されることはなく、音が繋がったり消えたりします。

これがリスニングを難しくしている要因ですね。

音声変化の主要なものとして本書では5つ挙げています。

①脱落②連結③同化④短縮⑤弱形

本章ではこれらについて詳しく解説されており、一つずつ理解を深めることができます。

音声変化にはこの他にも「tの有声音化」などがあり、本書では簡潔に説明されていました。

ひとまず基本となる5つを覚えることが大切かと思います。

得られる学習効果

Chaper2を学ぶことで得られる効果は以下の2点です。

  • 音の変化に対して論理的に判断が可能となる
  • 「音のつぶし」で聞き取れない音の数を減らせる

音法はリアルな英語を聴きとるためのガイドラインであると記されていました。

音法を理解することで「なぜこの音が聞き取れるのか?」または「なぜ聞き取れないのか?」が判断できます。

その理由を突き止めることが英語耳を作る上で近道ということなのでしょう。

また「音のつぶし」とは音の精査のこととされています。

「つぶし」を行うことで聞こえない音の母数が減り、結果的に聞き取れる音の割合が増えるという事です。

5つの音声変化と有音のt

それではここから本書で紹介されている5つの音声変化のポイントを説明していきます。

また本書のコラム欄に書かれていた有音のtについても合わせて説明します。

脱落(リダクション)

「脱落」とは音がぬけ落ちることです。

本書では以下の例文が紹介されていました。

She ordered some hot coffee.

hotの「t」が脱落して、「ハットコフィ」が「ハッコフィ」の様になる。

これが脱落の音声変化ですが起こる条件は

2つの単語が子音と子音で繋がった時

です。

hotの語尾である「t」とcoffeeの語頭である「c」がそれぞれ子音です。

この条件が揃った際に前の子音が脱落します。

ひとまずこれだけ抑えておけば大丈夫ですが、本書では脱落が起こる様々なパターンを詳細に解説されています。

例えば「破裂音と破裂音」の場合や「破裂音と摩擦音」の場合などです。

まずは大枠を捉えて、さらに掘り下げたいときは繰り返し聴くのが良いかもしれません。

Yossan

「脱落」は頻繁に出てくる音声変化ですので、しっかり理解しておきたいですね。

連結(リエゾン)

「連結」は単語と単語の間で音がくっつくことです。

本書での例文は以下の通り。

The train is arriving soon.

trainの「n」とisの「i」がくっついて、「トレイニズ」と発音する。

連結が起こる条件は

2つの単語が子音と母音で繋がった場合

となります。

ここでも語尾と語頭の文字がポイントです。

でも連結って意外と自然に使っているものもありますよね。

例えば「Wake up」は「ウェイカップ!」と発音できる方も多いのではないでしょうか。

連結は頻繁に起こるものと理解して、音読するときから意識することで聞き取りも向上しそうです。

Yossan

連結を攻略するには聞き取れない音をいかに減らしていくかがカギですね。

同化

「同化」とは音が変わることです。

本書での例文はこちら。

Please write your name here.

writeの「t」とyourの「y」が影響しあって新しい音を生み出し「ライチュア」のように聞こえる。

同化は上記のようなパターン(融合型)とどちらかの音に吸収されてしまうパターン(スライド型)とがあります。

スライド型は「nice show」などの並びがあった場合に「ナイスショウ」ではなく「ナァィショウ」という形になります。

本書の練習問題をいくつか見ていると融合型では「y」の音が、スライド型では「sh」が続く場合に起こりやすい様です。

短縮

短縮は音が縮まることです。

これは学校英語でも頻繁に出てきていたので知っている方は多いでしょう。

ただ発音となると注意が必要です。

本書の例文はこちら

He’s from England.

He isであれば「ヒーイズ」という発音になるが、He’sの発音「ヒズ」となりhisと同じように聞こえる。

短縮形自体は難しくないですが、会話上では他の単語の意味と勘違いしてしまいやすいので注意が必要です。

短縮の例はその他にも

they’re ⇔ theirやthere

we’d (we wouldの短縮形) ⇔ weed(雑草)

などが挙げられていました。

つまり同音異義語ということですね。

文脈や会話の流れから分かるかもしれませんが、ナチュラルスピードでの会話だと一瞬「えっ!?」となりそうです。

いつでも短縮形はこういう発音だと理解しておくことが肝心でしょう。

Yossan

同音異義語は瞬間的に判断するのが難しそう。。

弱形

弱形とは音が弱まることです。

本書の例文はこちら。

She was eating a peach.

冠詞である「a」弱く短く発音される。

弱形の法則とは『機能語』と呼ばれる単語が基本的に弱く短く発音されることです。

機能語は「文法上必要であるが、意味上ではそれほど重要ではない」という性質となっています。

機能語の反対は『内容語』と呼ばれ、こちらは文中で重要な意味を表します。

内容語を確認しておきましょう。

原則的に意味上で大切な単語は強く(強形)、重要度が低い単語は弱く(弱形)となります。

なお弱形とその他の音声変化が同時に現れることが多く、この場合さらにリスニングの難易度がアップします。

短く小さな音を正しく聞き取るのは非常に難しいので、繰り返しのトレーニングが重要となりそうです。

有音のt

Chpter2ではなくChapter1のコラム欄に合った内容ですが、音声変化をwebなどで調べると一緒に紹介されることが多い法則です。

本書では『有音のt』と記載されていましたが、他では『tの有声音化』『フラップT』などとも言われています。

これはアメリカ英語で顕著に起こる変化ですが、「t」がラ行の音のように聞こえる変化の事を言います。

代表的なのはwaterですね。

「ウォーター」ではなく「ウォーラー」という風に聞こえたことはないでしょうか。

その他にも挙げられていたのは

  • better
  • little
  • meeting
  • hotter
  • party

有音のtが起きる条件としてはtが強い母音と弱い母音に挟まれたときに変化するようです(tの後が強い母音の場合は変化しない)。

ここで疑問が。

Yossan

上記の例だとlittleは母音に挟まれていない気が。。

これに関して細かく書かれていないのですが、いくつか例外もあるのかもしれません。

とりあえず「tはラ行近い音に変化することがある」と覚えておけば、リスニングに役立ちそうですね!

Chapter2の学習を終えて

Chapter2も全ての内容をダウンロードした音声を聞き取りながら学習をすすめていきました。

聞き取りに自信がないものに関しては繰り返しリスニングも行っています。

ここでは学習時に気づいた点をいくつか挙げていきます。

学んだ点

本記事では5つの音声変化をざっくりとまとめましたが、各法則のレッスンではさらに細かい点まで学ぶことが可能です。

音声を聞きながらレッスンをこなすことで様々なパターンの音声変化をしっかり頭に叩き込むことができました。

これまで私が頻繁に視聴しているYoutubeの『ニック式英会話』などで音声変化について学んでいました。

音声変化を学ぶためのおすすめ動画が『この英語聞き取れるかな』シリーズ。

本書でしっかりレッスンをこなすことで、ニック式で学んだ内容をさらに自分に落としむことができました。

なお弱形に関してはこの書籍でしっかりと学習できたように感じます

ニック式では「his,him,herなどのhの脱落は頻繁に起こる」と解説されていましたが、本書の解説を踏まえると人称代名詞が弱形であることが影響しているのだと理解しました。

ニック式に限らずその他の学習とリンクさせることで、よりしっかりと音声変化について理解できてくるのではないでしょうか。

難しかった点

音声変化はどういう時に起こるのかは理解できたのですが、法則がいろいろと同時に起こると聞き取りは難しかったです。

soup or saladというフレーズが出てきましたが、これをリスニングしたときに思ったのは。。

Yossan

「スッパッサラドァ」って聞こえたけど。。

スーパーサラダ??

めっちゃ栄養があるサラダのこと?

「or」が弱形としてほとんど発音されず、soupの「p」とor「o」が連結して「パ」の音に聞こえます。

ナチュラルスピードで話されるとやはり他の単語と勘違いしやすいですね。

また短縮のリスニングで同音異義語を聞き分けることも難しく感じました。

瞬時にこれが短縮形なのかそれとも別の単語なのかを判断できるように数をこなす必要があるのでしょう。

どの音声変化も慣れるまでは難しいと思いますが、まずは自分が正しい発音ができるかどうか。

ただしっかりとマスターすればリスニング力は大幅にアップしそうな気がしますね!

Yossan

ナチュラルスピードのリスニングをするには、自分もネイティブの発音を徹底トレーニング!!

学習時に感じたちょっとした変化

これはChapter1をしっかりやった効果だと思うのですが、これまで聞き取れなかった細かい音が聞けるようになってきました。

もちろんまだまだ聞き間違いはあるのですが、明らかに以前よりも分かる音が増えた感覚です。

本書の構成がボトムアップ式である事は前回の記事で説明しましたが、このような効果を得るための構成なのだと感じました。

Yossan

リスニング力の成長を少し実感!本書の構成は理にかなっているのではないでしょうか。

まとめ

以上Chapter2についてまとめてきました。

今回のポイント
  • Chaper2は英語の音声変化が学べる
  • 主な音声変化は『脱落』『連結』『同化』『短縮』『弱形』
  • tは強い母音と弱い母音に挟まれるとラ行の音になる
  • 弱形になるのは機能語(文法上必要だが意味上は重要度が低い)
  • 弱形は他の音声変化と同時に起こりやすく、特に短い単語は聞き取りが難しい

私が学生だった頃は、詳しく音声変化について学ぶことはありませんでした。

しかし今回Chapter2をしっかりと学ぶことで今まで聞き取れなかった音が少しずつ聞こえるようになりました。

音声変化を一から学びたい方は是非本書を手に取ってみてください。

とてもおすすめです。

ネイティブが当たり前のように使う音声変化の理解を深めて、まずはしっかりと自分が発音できるようにしていきたいですね。

次に控えるChapter3はリズムがテーマです。

英文のアクセントを学ぶことで会話がより聞こえるようになると期待しています。

また学習が終わればブログにまとめますね。

それではまた!

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA