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こんにちは、よっさんです。
今回は英語本書評の第2弾です。
紹介する書籍のタイトルは『難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください』。
とりあえず英会話をする上でヒントが書かれてそうです。
ちなみにこの本はこんな方におすすめです!
上記に当てはまる方は読んでみる価値はあると思います。
それではここから本書の概要や重要ポイント、そして私が読んでみた感想などをまとめていきますね!
概要
作者紹介
本書はスティーブ・ソレイシィさんと大橋巧祐さんの共著です。
お二人の紹介は以下の通りです。
【スティーブ・ソレイシィ】
アメリカ・フロリダ州出身
1990年英語指導助手として来日
日本人の英語コンプレックスを改善するため、英語教育の研究や人材教育、英会話コーチ、セミナー、講演、TV出演など精力的に活動中
著書
『英会話なるほどフレーズ100』(アルク)
『英会話きちんとフレーズ100』(アルク)
『英会話ペラペラビジネス100』(アルク)
『英会話1000本ノック』(コスモビア)など他多数
【大橋巧祐(おおはし こうすけ)】
作家・編集者
著書
『SURVIVAL WEDDING(サバイバル・ウエディング)
構成と各章の要点
本書はChapter1~5で構成されています。
各Chaperの見出しは以下の通り
Chapter1 考え方編
Chapter2 ペラペラ入門編
Chapter3 ペラペラ初級編
Chapter4 ペラペラ実践編
Chapter5 ペラペラビジネス編
各Chapterでは目標が設定されています。
Chapter1 | 英語を難しく考えないようにする |
Chapter2 | 道を聞かれた際や海外旅行で問題がない |
Chapter3 | 自分の思ったことを伝えられる |
Chapter4 | 英語で日常生活が可能 |
Chapter5 | 英語を使って仕事ができる |
「Chapter1 考え方編」では、著者の考える日本人が英語を話せない理由が書かれています。
この章ではとにかく「英語を難しく考えないように!」がテーマです。
Chapter1では英会話を簡単にする上で一つの方法が述べられています。
それが本書でも度々出てくる『釣り竿表現』と呼ばれるもの。
その他にも重要なのは『連続文章』や『十八番(オハコ)』、『スピーキングテスト』などが説明されています。
これらについては後程解説しますね。
釣り竿表現は本書の最も大切なキーワード!
Chapter2以降ではそれぞれの目標をクリアするための具体的な手段や学習法が記載されています。
学習法で重視しているのが実際に英語を使って話す事。
それを活かすのがやはりオンライン英会話が最もおすすめされています。
今や当たり前となった英語学習法ですが、本書でもコスパの良さからどんどん利用するべきとしていますね。
本書の特徴
本書は大橋さんとソレイシィさんの対話形式で話が進んでいきます。
英会話に自信のない大橋さんがソレイシィさんに疑問点を投げかける形なので非常に読みやすいですね。
実際に大橋さんがソレイシィ流英語習得法を実践されており、その体験記も記載されているので非常に参考になります。
また本のタイトルにあるように「とにかく話せるようになる」が大きなテーマです。
つまり本の内容については基本的にスピーキングが中心です。
リスニング方法に関する内容は海外ドラマの活用が紹介されていましたが、本書のほとんどが話す力をつけるための内容となっています。
とにかく英語で話したいという方には勉強になる本となっています。
この本では発音をそれほど重視していません。
まずは英語を話すコツを掴もうというスタンスですね!
重要ポイント
釣り竿表現を使いこなす
釣り竿表現って何か分かりませんよね?
これは日本語で例えると「大丈夫です」や「お願いします」にあたります。
どういう事かというと、いろんな場面で替えが利く表現です。
「今時間大丈夫ですか?」→時間があるかどうかを聞いている
「体大丈夫ですか?」→体調を気遣っている。
このようにある言葉を覚えていれば応用ができる表現を「釣り竿表現」と呼んでいます。
一番初めに紹介されるのが「Would you ?」と「May I ?」です。
意味はそれぞれ以下の通りです。
- 「Would you ?」は「お願いできますか?」
- 「May I ?」は「しても良いですか?」
これらの良いところは後ろに文章を続けなくても成立するところ。
特に便利なのがこれらの表現に「ジェスチャー」を加えるだけで伝わる点です!
本書ではこのように紹介されています。
写真を撮ってもらいたいときに「ちょっとシャッターを押していただけ ますか?」→(目を合わせてカメラを差し出して)「Would you?」
友達と食事をしていて「この最後のピザいただいちゃってもいい?」→(目を合わせてピザを指さして)「May I?」
引用:難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!
『釣り竿表現+ジェスチャー』は実践ではかなり使えそうですね!
もちろんこれで満足してはいけませんが、英語コンプレックスを解消するには良いかもしれません。
なお本書ではその他にも英語の釣り竿表現が多数解説されています。
巻末の『おさらい』の部分にはまとめて掲載されているので、忘れた時の確認もすぐできます。
その他の釣り竿表現が気になる方は、実際に本を手に取ってみてくださいね。
釣り竿表現を使って実際に外国人とどんどん話すことが大切と言われています!
まずは使って慣れる事ですね。
会話に困ったときは連続文章&聞き返しの釣り竿
学校で習った英語では、長い文章を正しい文法で作ることが求めらえていました。
しかし実際の英会話ではそれをする必要はなく、かみ砕いた短文を連続して使うこと『連続文章』が有効だと本書で解説されています。
「どんな場面でも基本的な英単語で自分の考えを話せる」ことが連続文章の良いところです。
正直難しい英単語をすべて覚えることはできません。
分からない単語が出てきた時に、ヒントを出すように「It’s」で繋げることでその問題が解消できます。
本書で紹介されていたのが以下の例。
ナスが好きじゃないと言いたいけど「ナス」の単語が分からない場合
① I don’t like it.(それ好きじゃない)
② It’s a vegetable.(野菜です)
③ It’s purple.(紫色です)
④ It’s like a cucumber, but it’s not a cucumber. (きゅうりの様で、きゅうりでない)
このように言い方を変えて連続で話せば、簡単な単語でも相手に伝えることが可能となります。
質問に対して答える際にも連続文章が有効という事ですね。
また会話が途切れそうになった時のとっておきの釣り竿が紹介されていました
それは
『How about you?』 (あなたはどうなの?)
です。
何か質問を聞かれて自分の考えを答えた後に、すかさず「How about you?」という聞き返しの表現が有効と述べられていました。
これは非常に使える表現と言えるでしょう!
私も外国人と会話する機会が少しありますが、なかなか会話が続かない。。
ここで紹介されていたよな連続文章でかみ砕く事や聞き返しの釣り竿表現を上手く利用していかないとですね!
十八番(オハコ)でフリートーク対策
十八番(オハコ)とはその人が最も得意とすることを言います。
本書では英会話でも十八番を持つことでフリートークに活かせることを述べています。
フリートークといっても、度々同じような質問を聞かれることがあります。
そんな時にあらかじめ十八番(自分オリジナルの表現)を用意しておくスラスラ答えられるという訳です。
- 「家族」「趣味」「仕事」「住んでる場所」などよく聞かれる質問に対して英文を作る
- テーマごとに7文くらいで用意する
- あえて少し難しい単語も入れるとベター
- スラスラ言えるように繰り返し練習する
- 慣れてきたらアップデートを行う
まずは簡単な表現で作るのが良いのでしょうね。
実際に自分の十八番を作ってみてオンライン英会話で使ってみる。
それを講師に添削してもらうのが良いかもしれません。
これから英会話学習を始める方は、十八番を作ってみてはいかがでしょうか?
スピーキングテストでレベルアップ加速
本書では英語を話す力アップのためにスピーキングテストを受けることが必須だとされています。
ソレイシィさんが20年以上指導してきた経験上、スピーキングテストを受ける人の方が明らかに英語力が上達すると述べています。
本書ではTSSTというアルク社が行っているスピーキングテストを紹介しています。
TSSTも含めてスピーキングテストの解説は当ブログの過去記事にありますのでご興味のある方はご覧ください。
日本ではTOEIC L&Rに代表されるようなリスニングとリーディングの検定試験を受ける方が多いですが、これだけでは英会話スキルが分かりません。
「リスニング試験はあるから全く意味ないことはないでしょ!」と思う方もいるかもしれません。
ただTOEICなどで問われる内容はマニアックな表現やひっかけ問題などもあり、日常会話では必要ない力が求めれることを指摘されています。
目的が会話であるのであればスピーキングテストは非常に意味があるといえそうですね!
本書を読んで
良かった点
- 対話形式でサクサクと読めた
- 日本の英語教育の問題点が明確になった
- 英語を習得するには勉強法と目的が重要だと理解できた
- 今日からでも英語が使える簡単なテクニックが身に付いた
- Kindle Unlimitedの読み放題に入っていた
まずこの本が対話形式でしたので、非常に読みやすかったのが良かったですね。
ソレイシィさんは日本での英語教育の経験が豊富であり、日本人が英語を話せない理由を述べられています。
日本の英語教育は「パズルを解くように英語の問題に対して一つの答えを導きだす」のが問題だという見解です。
また諸外国で英語が話せる人が多い理由に「英語が話せないと良い仕事につけない」といった国があることについても言及されていました。
日本では仮に英語が話せなくても就職はできる状況大きな要因という事です。
英会話を何としても習得するんだというモチベーションが諸外国は異なる訳です。
英語を習得するには学習法である「How」と目的の「Why」が重要というのが非常に響きました。
その他にも今すぐにでも使えるテクニックを知ることで、使う事への抵抗が無くなったのも良かったです。
また前回の『海外ドラマはたった350の単語でできている』に引き続き、こちらの書籍もKindle Unlimitedの読み放題対象でした。
Amazonの読み放題は結構いろんな参考書が利用できるのでおすすめですよ!
実際に行動したこと
- 英語を学ぶ目的を明確にした
- 学生時代の様な学習法ではなく、会話の為の学習に集中
- スピーキングテストの実施
- 外国人と話す機会で釣り竿表現を活用
- 海外ドラマ学習開始
実践した中で最もやって良かったのがスピーキングテストです。
私が試したのは本書で紹介されたTSSTではなく、VERSANT(ヴァーサント)というテストでした。
VERSANTはオンライン(スマホアプリ有)で受験でき、そしてすぐに結果が分かるというメリットがあります。
本書ではある程度オンライン英会話などで学習した後にスピーキングテストをすると良いと紹介されていました。
ただ十分学習していない状況での実力を把握する方が、後に成長度を感じれると考えたので私はあえてその方法をとりました。
ちなみに結果は80点満点中36点と日本人の平均38点を下回るものでした。。
確かに実力もなく受けても、ただ自信を無くすだけ泣きもします。
安くは無いのでお金がもったいないと思われる方もいるかもしれません。
この辺りはその方ごとの考え方で良いでしょう。
でも私はとりあえず受けて良かったと思っています!
VERSANTを実際に受けた詳細は過去記事にありますのでご興味のある方はどうぞこちらもお読みください。
今後実践したいこと
- オンライン英会話
- 十八番(オハコ)表現をストックしておく
今すぐではありませんが、やはり後々オンライン英会話は利用する予定です。
この本を読む前からオンライン英会話は価値があるんやろうなとは感じていました。
ただ本書で学んだ知識を上手く利用すれば、よりオンライン英会話での英語習得が効率的にできそうな気がします。
基礎的な学習もある程度は必要ですが、早い段階で実際に英語を話す機会を増やす事が大切ですしね!
またオンライン英会話を始める前までには、自分の十八番はしっかりスムーズに話せるように準備しておきます。
まとめ
以上今回は『難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください』について述べてきました。
本書で書かれていたソレイシィ流英語学習法で私が重要と感じた内容のまとめは以下の通りです。
- 釣り竿表現を覚えて使ってみる
- 自分の十八番(オハコ)表現を持っておく
- 困ったときは連続文章&聞き返し
- オンライン英会話で実践経験をつむ
- スピーキングテストで実力チェックする
実践的かつ今後の英語学習法を考える上でヒントをもらえる書籍でした。
まだお読みになったことがない方は是非ご覧くださいね!
それではまた!